寛延元年(1748年)に中山道の宿場町のあった現在の地に、
近江商人であった釜屋新八が、武蔵野の優秀な酒米と近くを流れる
利根川の豊富な水に目をつけ、また中山道と日光街道という主要な街道で、
大商圏江戸を近くにするという地の利を得て創業しました。
現在は特定名称酒以上を主体に、原料米にこだわり手間を惜しまず
丁寧に醸す昔ながらの日本酒造りに力を注いでおります。
生きている麹や酵母を扱うため、
同じ味を作り出すのが難しいといわれる酒造り。
美味しいお酒を造るためには、目に見えない麹菌や酵母菌を
思い通りに働かせる技術が必要となります。
「こうすればこうなる」というセオリーが通じない酒造りは常に真剣勝負。
美味しいお酒をお届けするため、これからも経験を重ね、
伝統の技に磨きをかけて参ります。
日本という島国で独自の進化を遂げてきた日本酒は、
世界的に見ても高度な技術で醸されています。
長い年月の中で洗練された酒造りですが、
その技術の奥にはまだまだたくさんの可能性を秘めています。
伝統の技術を継承し、研鑽させていくとともに、
新たな日本酒の可能性に挑戦していくことが、
当社の使命だと考えております。